







INDIE Live Expo Awards
ノミネート作品


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インターネットを通じたゲーム体験賞
WEB上で盛り上がった、ミーム的に話題になったタイトル
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NEEDY GIRL OVERDOSE
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NEEDY GIRL OVERDOSE
ゲーム内容そのものが「ストリーマー」をなぞるインディーゲームはけっしてめずらしくないが、現実世界からゲームへと落とし込まれたテーマが、さらに現実世界へとまわり戻ってきた作品は前例がない。PVでの鮮烈なデビューにはじまり、主役キャラクターによるSNS発信やストリーミングなどなど、作品と鏡写しのように展開されていったインターネット上の体験の数々には舌を巻くしかない。おそらく今後数年間、本作以上に「インターネットを通じたゲーム体験賞」に当てはまる作品は登場しないだろう
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Poppy Playtime
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The Complex: Found Footage
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Trombone Champ
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キャラクター賞
特に親愛できる、個性的なキャラクタータイトル
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Cult of the Lamb
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NEEDY GIRL OVERDOSE
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Stray
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Stray
本作は今まで世に出された最強のネコシミュレーターゲームに違いない。ゲーム内では、様々な生き生きとしたネコの仕草が見られる。今まで知ったどのキャラとも大違いであっても、ネコ好きにとってはどうしても抵抗できないぐらいかわいい主人公である。
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ごく普通の鹿のゲーム DEEEER Simulator
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さわりごこち賞
プレイの手触りが気持ちいいタイトル
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Have a Nice Death
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Neon White
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Neon White
近年人気のRTAやスピードランの魅力を味わいたいのなら、『Neon White』は最適な入門タイトルだ。ゲームシステムは単純かつ明快。タイムアタックにおいて重要なルート構築は簡潔でわかりやすくデザインされている。また1ステージが非常に短く、試行錯誤でタイムを縮めていく快感が苦痛なく味わえる。近年プレイしたインディーゲームのなかでも、もっともスタイリッシュかつ快適にデザインされた作品のひとつだ
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Rogue Legacy 2
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フィスト 紅蓮城の闇
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テーマ・オブ・ザ・イヤー賞
時代の「テーマ」に即した、もしくは提示したタイトル
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Fashion Police Squad
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Milk outside a bag of milk outside a bag of milk
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NEEDY GIRL OVERDOSE
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OMORI
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OMORI
「OMORI」はひきこもりや自死,うつ病といった重いテーマを扱ったRPGです。プレイヤーは冒険を通して,ひきこもりの少年であるオモリの過去や現在と向き合っていくことになります。
ひきこもりがテーマと聞くと,「少年が物語を通して心身ともに強くなり,成長していく姿が描かれる」と思う人もいるかもしれませんが,本作は「主人公の変化」が非常にシビアに描かれます。目をそむけたくなる現実,心をえぐるようなトラウマ,そういった痛みを伴うものと向き合うことにも踏み込んでいくのです。万人向けのゲームとは言えないかもしれませんが,このテーマと向き合わせてくれた本作をこの賞に推薦したいと思います。
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ルールズ・オブ・プレイ賞
新しいゲームプレイの手法を発明をしたタイトル
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7 Days to End with You
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7 Days to End with You
言語解読ゲームから歩みを進め、言語解読とそれに伴うストーリーテリングの見本を示した。すでに後続のゲーム開発のアイデアにも影響を及ぼしている様子が見て取れることを考えると、新しい「言語解読物語ゲーム」の形をプレゼンしたと言って良い。
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A=B
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Shotgun King: The Final Checkmate
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Who's Lila?
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ローカル文化賞
クリエイターの出自が色濃く反映されているタイトル
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RPGタイム!~ライトの伝説~
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イハナシの魔女
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完美的一天
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完美的一天
主人公が1999年12月31日をタイムリープして,タイトルにもなっている「完美的一天 / A Perfect Day」を目指すタイトルです。
本作では,絵本のような手描きのアートスタイルによって,20世紀末の中国の風景が描写されています。ジャージ姿の生徒たちが授業を受ける学校や,露店が並ぶ街の風景など,当時の中国らしさを感じる描写が満載です。さらに,ミニ四駆をはじめ日本のおもちゃも登場するなど,日本カルチャーを感じる要素もあります。異国の風景ながらどこかなつかしい気持ちにさせてくれる本作を,ローカル文化賞に推薦したいと思います。 -
紙装束
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トレイラーオブ・ザ・イヤー賞
ゲームの魅力を伝える素晴らしいトレイラーを制作したタイトル
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Fashion Police Squad Launch Trailer
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Kenny Washmore - PowerWash Simulator Infomercial
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STRAY | Launch Trailer
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STRAY | Launch Trailer
キャラクターの可愛さと危険を伴うゲームプレイの両方がコンパクトに紹介されていました。
トレイラー一つで無数なプレイヤーの気を惹かれた。製作者たちはしっかりと理解している――ネコこそ正義。 -
Trek to Yomi | Launch Trailer
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短編賞
5時間以内で素晴らしい体験ができるタイトル
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Unpacking
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Unpacking
本作はわずか3、4時間で、「荷物を開けて、家具を配置する」という簡単な動きを通じて、主人公の異なる人生段階での経歴や心の変化を表した。小さい物件の多くはプレイヤーの心に共鳴するものである。家の変化、または周りの人が現れたり、消えたりすることともに、心が変わっていく。新時代の「禅」な思考を持つゲームとも言える。
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Vampire Survivors
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ドアを開ける短いゲーム
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彼女系生命進化論パーフェクト☆ガール
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再発見賞
既存のゲームジャンルを掘り下げ、高い完成度に至ったタイトル
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ElecHead
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Happy Game
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Songs of Conquest
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両手いっぱいに芋の花を
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両手いっぱいに芋の花を
3DダンジョンRPG。特に日本人にとっては本当に特別な思い入れがあるジャンルです。この作品は無闇矢鱈と意地悪なレベルデザインでもなければ、80年代黎明期のまだ海外中世ファンタジーと日本の中世ファンタジーが未分化だった時代の泥臭さやダーク感もなく、コマンド選択の重さを味合わせるため意図的にユーザーに不親切になるよう作られたゲームシステムの構成も、ましてやキャラクターのビジュアル化を放棄することもしていません。それでも楽しい時間をユーザーに与える作品に仕上がったのは、前述したような部分がジャンルのコアではないことを再発見させてくれた、とするには十分でしょう。
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遅咲き賞
根気強くゲームを開発した結果、素晴らしい作品となったタイトル
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ANNO: Mutationem
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Raft
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Raft
ものを集めてクラフトし、問題解決にあたるゲームは『Subnautica』以降、特に数多くリリースされているが、本作はもの集めを半自動的にしてあるのがおもしろい(少なくとも序盤は)。他作品が歩いたり泳いだりして物資を集めているのとは異なり、イカダで移動する本作では「物資は勝手に流れてくるもの」なのだ。加えて食料確保や設備制作などやりたいことが山ほどあり、イカダの上で物資収集とクラフトに明け暮れることになる。サバイバルのような厳しいゲームと思わせて、実際はそこまで厳しいゲームではないというのもうまく働いていて、ひたすらやりたいと思ったことをやってただただ時間が過ぎていく。いわば無心の作業ゲーである
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RPGタイム!~ライトの伝説~
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ヒュプノノーツ
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時間泥棒賞
「あと1ターン」を続ける内に気づけば朝になっていたようなタイトル
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Farthest Frontier
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Raft
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Vampire Survivors
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Vampire Survivors
最長でも30分で1ゲーム。であれば2回プレイしても最長1時間。そんな時間管理がし易い本作であれば、手に取りやすいのはもちろんのことでしょう。しかし、そこには甘い罠。そこに短時間で体験できる楽しみが提供されているのであれば、次に待っているのは「あと1ゲーム」の誘惑です。ゲームに設定された繰り返しによる強化・アンロック要素、それらから派生する楽しさも含め、スルメのようにかみ続けてしまう作りは今年多くの人々にとって「時間泥棒」となったのではないでしょうか?
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ユウゴウパズル
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INDIE Live Expo Awardsとは
優れたインディゲームを世界中のインディゲームプレイヤーと共に決定して表彰すべく
世界最大級のインディゲーム情報番組「INDIE Live Expo」上で2020年から実施している
アワードで、今回3回目となります。
INDIE Live Expo Awards
憲章



分かち合うに足るゲームを選び出したい。
そんな思いから、このアワードは構想されました。
このアワードは、「インディゲーム」が受け継いできたその魂の伝統にふさわしいゲームへ贈るものです。
私たちは「インディゲーム」の定義を明確にすることには興味がありません。
形式ではなく、魂こそが重要だと、私たちは皆知っているはずだからです。
その魂とは、自らの表現したいことをプレイヤーに届けることを貫き通す、「独立不羈(どくりつふき)」の魂です。
私たちはゲームを通じてクリエイターからその魂を受け取っています。
その魂が横溢したゲームを、皆で論じ、分かち合いたい。
私たち皆が、魂のバトンを渡す一人となることを目指して、「INDIE Live Expo Awards」を開催することを宣言します。
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Unpacking
『Unpacking』は、引っ越しをテーマにしたパズルゲームです。新しい家に引っ越したばかりのプレイヤーは、荷物の荷解きをしていきます。
荷物を入れた箱から取り出したものを、新しい家の正しい位置に全て配置すればステージクリア。持ち主の人生で次に行われる引っ越しが、次のステージとなります。
ステージが進むごとに持ち主は少しずつ年齢を重ね成長していき、成長に従って荷物も変化します。
「捨てたもの」と「手にしたもの」、そして「捨てられないもの」。
その変化に触れるプレイヤーはつい、持ち主の人生を想像してしまいますが、そこにどんな人生を思うかは、遊んだプレイヤー自身の経験も影響します。
自分のバックグラウンドを元に、このゲームに対してどんなことを思ったかを、誰かと分かち合いたくなる、そんな作品です。
あなたを知りたい。考えを分かち合いたい。『Unpacking』は、INDIE Live Expo Awardsの大賞としてふさわしい作品だと判断しました。